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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻12号

1967年12月発行

文献概要

今月の表紙

螢光抗体法

著者: 浜島義博1

所属機関: 1京大病理

ページ範囲:P.1721 - P.1721

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 免疫グロブリンにはIgG,IgAならびにIgMの三種がある。IgGは血中抗体グロブリンの主成分で,細菌抗原や異種蛋白抗原に対する抗体を含んでおり,IgMはそのなかにこのIgGに対する抗体であるという考えかたが支配的である。IgAはまだ,なにに対する抗体であるかは不明である。IgAならびにIgGは細胞性抗体とも関係があるとの説があり,表紙写真でおわかりのごとく,人腸粘膜などにはIgAをもつた細胞が,特に多数みられるにもかかわらず,血中には,これと平行したIgAは認められない。表紙の写真は,これら三つの異なつたグロブリンを螢光抗体二重染色で,おのおのの相互関係を観察したものである。IgGとIgA,IgMとIgG,IgMとIgAならびにKappaとLambda pelypeptidechainを緑色螢光のFITCと紅橙色螢光のTRITCで標識した抗体液で二重染色し,同一標本で両者の相互関係をみることができる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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