icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina4巻12号

1967年12月発行

文献概要

正常値

黄疸指数,ビリルビン

著者: 茂手木皓喜1

所属機関: 1東大中検

ページ範囲:P.1749 - P.1750

文献購入ページに移動
黄疸指数のはかりかた
 ふつうMeulengracht法が行なわれている。これは備え付けのモイレングラハト用の試験管に血清0.5mlをとり,生理的食塩水で希釈してゆき,規準用比色管の色(重クロム酸カリの1万倍溶液入り)と濃さが等しくなるようにする。原血清を何倍希釈して等しくなつたかの倍数が黄疸指数である。
 この方法の長所は,簡易であり,特別の試薬器具も必要とせず,第一線の診療面でのスクリーニングに適していることである。一方欠点として,標準色調とトーンの合わないことがあること,溶血や,血清の混濁が測定の誤りをまねく一因となること,カロチノイドや食品中の黄色色素が妨害することなどである。これらの欠点をのぞくため,アセトン法,その他の改良法が考案されているが,むしろこのような場合はビリルビンを定量したほうがよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?