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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻12号

1967年12月発行

文献概要

症例

転移性がん性心嚢炎の症例とその処置について

著者: 塚本玲三1 五十嵐正男1 井島宏2 日野原重明1

所属機関: 1聖路加国際病院内科 2九大医学部井口外科

ページ範囲:P.1803 - P.1806

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 生前に診断をくだしえた悪性腫瘍の心転移例はHeninger1)(1934)を初めとして諸家によつて報告されているが,生前診断は現在においてもなお必ずしも容易ではない。
 以下に報告する症例は,生前原発巣不明のまま,がん性心嚢炎と診断されたものであるが,心嚢液採取により著明な利尿をみ,さらにまた60Co照射により心嚢液貯溜遅延と利尿とがみられ,心嚢液貯溜の度合と利尿との間に明らかな相関がみられ,心拡張不全による血行不全の動態を観察しえた興味ある例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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