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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻2号

1967年02月発行

文献概要

検査データ どう読みどうする?

梅毒反応陽性

著者: 皆見紀久男1

所属機関: 1鹿児島大・皮膚科

ページ範囲:P.163 - P.163

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陽性ならば病歴をくわしく
 梅毒血清反応陽性ということは,もちろん梅毒にかかつているということである。しかしながら血清反応の抗原は牛心から抽出されたカルジオライピンを使用しているので,スピロヘータを直接に抗原として使用していないため,非特異的反応もあることに注意しておかなければならない。そのため血清反応の種類にも注目しなくては、その特異度,鋭敏度にも差があるということを知つておくべきである。現在の標準梅毒血清反応としては補体結合反応としてワッセルマン緒方法,沈降反応としてガラス板法と凝集法,以上の三法を標準法としているのでまず信用のある検査所を選ぶことが第一である。この三法が陽性であれば、つぎに患者に対してくわしく既往歴および現病歴を尋ねる。もちろん不潔な感染があつたかどうか,あればいまから何カ月前にあつたか,局所あるいは身体のどこかに発疹ができたかどうかを,詳細に聞く必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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