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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻2号

1967年02月発行

文献概要

グラフ

InsulinのRadioimmunoassay

著者: 尾上久吾1 小橋邦維1 藤中真一1

所属機関: 1徳大・第2内科

ページ範囲:P.169 - P.174

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 immunoassayによつて測定しうるinsulin(immuno reactiveinsulin,IRIと略)は論議はあるけれども内分泌学的に活性をもつinsulinと考えられている。IRIの測定は血糖の測定とともに糖尿病の診断,病態の診断に必要である。ことに血糖で診断不能であるprediabetes,早期の軽症糖尿病はもちろんinsulinの欠乏,hyperinsulinism,insulin insensitivity,糖尿病の薬物,食餌療法を行なうさいには不可欠といつても過言ではない。その他insulinの代謝に影響を与える各種代謝異常ことに肝疾患,肥満,心筋硬塞,動脈硬化,高血圧症ならびに各種内分泌疾患,膵臓疾患,加齢,妊娠など,その他の疾患の病態生理を知るうえにもまた必要である。ただinsulinの投与を受けその抗体の存在する場合にはいまのところ,この測定法では正確な値は得られがたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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