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私たちの実態調査によると,現場では,農薬散布に従事している農民の3割から4割が,ひと夏の間に多かれ少なかれ何らかの中毒症状を経験している,しかし,農民はよほどのことがない限り,医師を訪れない.ことに頭痛,めまい,吐き気などを主とする,急性中毒の一般症状などは,あまり気にかけない,百姓はガマンするのが当然と考えている.この2年半の間に私たちの病院を訪れた農薬中毒の臨床例は33例であつたが,そのうちで皮膚障害を主とするものが少なくない.その主なものを例示しよう.
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