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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻5号

1967年05月発行

文献概要

グラフ

超音波による脳血管障害の鑑別

著者: 板原克哉12 佐藤元2 高瀬貞夫2 高橋郁郎2 吉田紀明2 伊藤辰男2 村田純治2 入野田侑宏

所属機関: 1東北大・脳研,脳神経内科 2東北大脳神経内科

ページ範囲:P.636 - P.638

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 医学的に超音波を用いる診断方法がとくに外科方面で開発されてすでに15年に近く,日本における超音波医学の進歩と普及は欧米よりもさかんであるといわれており,日本超音波医学会も回を重さねること10回であることはそれを物語つている。そして乳腺,胆石,膵,肝,最近ではドフラー法およびパルス反射法を利用した心疾患の診断に進展しつつある。1)〜5)
 しかし,世界的にみても最も普及しているのは反射法Aスコープ方式による頭蓋内疾患の診断法であつて,通常Echoencephalographyとよばれて,日常の臨床診断に用いられている。たとえば,Fordら6)は1,000例の対象者のうち頭蓋内疾患867例を得,Echoencephalographyにおいて326例(37.6%)に中心線エコーの偏位を認め,X線脳血管写と対比してみて偏位ありとした誤診例が29例,偏位を認めなかつたとした誤診例が24例,合計53例の誤まりをおかしたと思われるうちでfalse positive 24例,false negative 23例,逆偏位6例というように,90%以上のよい確診率を示している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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