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超音波による脳血管障害の鑑別
著者: 板原克哉12 佐藤元2 高瀬貞夫2 高橋郁郎2 吉田紀明2 伊藤辰男2 村田純治2 入野田侑宏
所属機関: 1東北大・脳研,脳神経内科 2東北大脳神経内科
ページ範囲:P.636 - P.638
文献購入ページに移動しかし,世界的にみても最も普及しているのは反射法Aスコープ方式による頭蓋内疾患の診断法であつて,通常Echoencephalographyとよばれて,日常の臨床診断に用いられている。たとえば,Fordら6)は1,000例の対象者のうち頭蓋内疾患867例を得,Echoencephalographyにおいて326例(37.6%)に中心線エコーの偏位を認め,X線脳血管写と対比してみて偏位ありとした誤診例が29例,偏位を認めなかつたとした誤診例が24例,合計53例の誤まりをおかしたと思われるうちでfalse positive 24例,false negative 23例,逆偏位6例というように,90%以上のよい確診率を示している。
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