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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻5号

1967年05月発行

文献概要

EDITORIAL

いわゆる神経痛—まず原因診断

著者: 佐々木智也1

所属機関: 1東大・物療内科

ページ範囲:P.687 - P.687

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 便利な言葉には弊害が伴いやすいものである。神経痛などはその代表といつてもよいもので,さまざまなニュアンスを盛り込んだ定義(?)に従つて使用されている。神経痛とはどのような病的状態を指す言葉として理解されているのかを,学問的な意味をはなれて考えてみると,ほぼ3種類あるように思える。
 狭い意味での神経痛:神経病学の教科書にのつている定義と同じで,運動器疾患や神経病の専門家がおもにこの考えかたに従つている。すなわち,ある末梢神経の支配下に放散する激烈な疼痛のみを症状とする疾患で,痛みは発作性または間歇性の性質をもつている。神経幹の圧痛,知覚障害,発疹などはなく,間歇期には完全に無症状となる。このようなものは三叉神経痛としてしばしば診療するものであり,舌咽神経にもまれならずみられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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