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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻7号

1967年07月発行

グラフ

病院における自動監視装置

著者: 北村和夫1

所属機関: 1順大・内科

ページ範囲:P.945 - P.950

文献概要

 最近はなばなしく登場した,俗にエレクトロニックナース,または,ロボットナース,などとよばれる自動監視装置は,その目的,用途によつて構造機能を異にする。現在,欧米あるいは,本邦で普及実用化されているものは,手術室,分娩室などで用いられる多要素記録,監視装置であり,ふつうは1人,たかだか数人の対象の生体情報を,特定時間,連続的に観察するものである。記録する情報は多要素(心電図,心音図,体温,呼吸,血圧,脳波,血流量,筋電図,etc)が望まれる。
 これに反し,ここに紹介する装置は,集中管理的に用いられるものであり,第1は検温,検脈の看護婦の日常業務を短時間に精確に機械に行なわせるもので,対象は数百床,計測する情報は体温,脈拍のわずか2要素であるが多数の病床を瞬時に計測し,これを記録し終わるまでの記憶回路(アナログ式のコンピューター)を内蔵する点が,前述の手術室などで用いられている多要素記録器と構造的に異なる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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