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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻7号

1967年07月発行

文献概要

診断のポイント

中間性冠状(動脈)症候群

著者: 本田正節1

所属機関: 1国立東京第二病院循環器科

ページ範囲:P.975 - P.976

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狭心症と心筋硬塞の中間型
 冠状動脈に起こる疾患の代表として比較的予後のよい狭心症と,冠状動脈の閉塞により心筋に壊死をきたして,重篤な症状と悪い予後とを示す心筋硬塞症とがあることは周知のごとくである。
 狭心症の症状は主として労作のさいに前胸部に痛みとか絞扼感が起こり,痛みは上肢のほうに放散するがこの発作の持続は15分以内であり,労作をやめて安静をたもつとかるくなるし,またニトログリセリンがよく奏効する。発作時には心電図でSTの下降がみられる。心筋硬塞症では痛みの程度が激烈であつて持続時間も長く,冷汗,嘔吐,血圧の急激な降下とショックとを伴う。痛みにはニトログリセリンは効かず,モルヒネを使用せざるをえない。心電図では硬塞に面した誘導でSTの上昇が起こり,ついで幅の広い深いQが出現する。また赤沈値の促進と血清GOTの著明な上昇,白血球増多をきたす。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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