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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻7号

1967年07月発行

文献概要

ファースト・エイド

眼の異物

著者: 加藤格1

所属機関: 1関東逓信病院・眼科

ページ範囲:P.992 - P.993

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まず注意すべきこと
 眼にごみが入つたという訴え,すなわち"眼の異物"といつてもさまざまである。かるいのは道を歩いていたら風が吹いてきて砂ぼこりが入つてしまつたというものから,おもいものは工場で鉄片がとんできて眼球を貫いて眼窩にまで達しているといつたものまである。軽重さまざまではあるが,いつたん"眼の異物"という訴えで診療にあたるさいにまず念頭においてほしいのはつぎの2点である。
 第1はその異物が眼球外壁(角膜,強膜)を貫いたいわゆる穿孔性異物ではないかということである。穿孔性異物は予後がたいへん不良で,これには異物の大小,患者の苦痛の程度はあまり関係しない。とくに一見して異物が見当たらないときには穿孔しているのではないかと疑つてかかることを忘れてはならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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