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結核検診フィルムを利用した肺癌の集団検診
著者: 鈴木千賀志1
所属機関: 1東北大・抗研
ページ範囲:P.1002 - P.1003
文献購入ページに移動 今日でもわれわれのもとを訪れる肺癌患者は,早期のものが少なく,進行期ないし晩期のものが多い。したがつて現段階において肺癌のもつとも的確な治療法とされている外科療法も切除率が約30%,5年治癒率が20〜30%で,他臓器癌に較べて成績がかなり劣つている。
肺は含気性臓器なので,末梢発生の肺癌でも中心性発生の肺癌でもわずか5mm径の大きさに達すると,X線写真に異常陰影を現わすので,われわれは肺癌の早期発見を目指してわが国で今日ひろく行なわれている結核集団検診フィルムを利用して,昭和27年〜41年,14年間連続して宮城県を中心に東北地方の18事業所および39住民集団について延215万9460名の肺癌検診を行なつた。
肺は含気性臓器なので,末梢発生の肺癌でも中心性発生の肺癌でもわずか5mm径の大きさに達すると,X線写真に異常陰影を現わすので,われわれは肺癌の早期発見を目指してわが国で今日ひろく行なわれている結核集団検診フィルムを利用して,昭和27年〜41年,14年間連続して宮城県を中心に東北地方の18事業所および39住民集団について延215万9460名の肺癌検診を行なつた。
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