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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻7号

1967年07月発行

文献概要

症例

比較的若年にみられた肝門部胆道癌の一剖検例

著者: 高橋忠雄1 伊豆蔵利明2 越川弘2 石川昭3

所属機関: 1慈大・高橋内科 2慈大・内科 3慈大・病理

ページ範囲:P.1047 - P.1051

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 原発性の肝外胆道癌については,Durand-Fardel, Schueppel以来その報告は数多い。しかし観血的方法あるいは剖検による以前に明確な臨床的診断を下すことは困難な場合がかなり多いようである。ことにその病変が肝門部にある時は,部位的関係からみて観血的方法によつてさえ病変部位の確認が困難で看過されやすい。最近は肝門部胆道癌として肝内の太い肝管に原発する肝内胆道癌が注目されてきているが,著者らは最近,臨床経過の上からは良性の胆道狭窄を思わせる時期がかなり長く先行し,かつ,たまたまその病変が肝門部に限局した肝外胆道癌であつたために,観血的方法によつてもその病変部位を確認し得ず,診断に迷つた一症例を剖検し,興味ある二,三の知見を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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