文献詳細
グラフ
文献概要
爪の変化を全身性疾患の一つのあらわれとする考え方は,古くより認められているが,その診断的価値はまちまちである.すなわちある爪の変化は内臓病変と密接な関係があるとしても,合併頻度がきわめて少なかつたり,ある爪の変化は各種の異なつた内臓病変に伴つて出現したり,またある爪の変化は局所的な外因によつて発生したりして,その原因はさまざまである.しかしながら爪の変化を理解することは,全身性疾患ないし潜在性病変の1つの"道標"として,または不必要な検査を省く意味からも重要なことであろう.
掲載誌情報