icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina4巻8号

1967年08月発行

文献概要

臨床メモ

あせもの処置

著者: 船橋俊之1

所属機関: 1虎ノ門病院・皮膚科

ページ範囲:P.1129 - P.1129

文献購入ページに移動
 「あせも」の発生機転のうち,とくに大きな役割をはたしているのは,皮膚の表面が汗でぬれていることである。これによつて表皮角層の浸軟膨化が起こり,汗孔を閉塞し,その結果表皮内に汗の貯溜をきたし,その刺激によつて起こる炎症が「あせも」の本態とされている。この汗貯溜現象には,このほかに細菌の作用が関与し,また増悪させる。
 したがつて「あせも」の処置は発汗抑制をはかることはもちろん,皮表の乾燥保持,清浄化の3つのことに意を用いればよい。ただし,すでに発生してしまつた「あせも」は湿疹性変化と同一と考えてよく,これに対しては湿疹と同じ処置をあわせ講ずればよい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?