文献詳細
文献概要
臨床メモ
あせもの処置
著者: 船橋俊之1
所属機関: 1虎ノ門病院・皮膚科
ページ範囲:P.1129 - P.1129
文献購入ページに移動 「あせも」の発生機転のうち,とくに大きな役割をはたしているのは,皮膚の表面が汗でぬれていることである。これによつて表皮角層の浸軟膨化が起こり,汗孔を閉塞し,その結果表皮内に汗の貯溜をきたし,その刺激によつて起こる炎症が「あせも」の本態とされている。この汗貯溜現象には,このほかに細菌の作用が関与し,また増悪させる。
したがつて「あせも」の処置は発汗抑制をはかることはもちろん,皮表の乾燥保持,清浄化の3つのことに意を用いればよい。ただし,すでに発生してしまつた「あせも」は湿疹性変化と同一と考えてよく,これに対しては湿疹と同じ処置をあわせ講ずればよい。
したがつて「あせも」の処置は発汗抑制をはかることはもちろん,皮表の乾燥保持,清浄化の3つのことに意を用いればよい。ただし,すでに発生してしまつた「あせも」は湿疹性変化と同一と考えてよく,これに対しては湿疹と同じ処置をあわせ講ずればよい。
掲載誌情報