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文献詳細

雑誌文献

medicina4巻9号

1967年09月発行

文献概要

グラフ

肝シンチグラム

著者: 楢林和之1

所属機関: 1神戸大放射線科

ページ範囲:P.1254 - P.1256

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 放射性金コロイド(198Au:物理的半減期2.3日)や疏化テクニチウム・コロイド(99mTc2S7:物理的半減期6時間)など肝臓の網内系細胞に摂取される放射性同位元素による肝シンチグラムは,種々の肝疾患の診断に役だつ。とくに肝腫瘍,肝膿瘍では欠損像として病巣の大きさと位置を示し,また,肝硬変症,バンチ氏症候群などでは肝全域のR.I.分布の疎な所見と脾への集積像から診断が容易である。
 シンチスキャナーには,記録方法によつて,打点式,写真式,オッシロスコープ式などがあるが,最近では,われわれが1962年に開発した断層シンチスキャニングやあるいはまた,R.I.の肝への集積を刻々ブラウン管上に映像できるシンチカメラやオートフルオロスコープなどが案出され,実用に移りつつある。ここではシンチスキャナーによるシンチグラムについて図説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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