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EDITORIAL
胃けいれん
著者: 松永藤雄1
所属機関: 1弘大内科
ページ範囲:P.1305 - P.1305
文献購入ページに移動 私が「胃けいれん否定論」を日本医事新報誌上に書いてから,もう10年にもなろうとしている。そしてこんにちでも,その当時とまつたく意見は変化していない。それは,いわゆる「胃けいれん症状」を呈する胃の真のけいれん症例に,その後もいぜんとして1例も遭遇していないからでもある。
わが国の医界にいつの時代からこの病名が用いだされたかについては,不勉強にも私はまだ調査の努力をはらつていないが,こんにちにいたつてもなお,内科の専門誌のEditorialにとりあげられるべきものなのかと,疑問をさえ覚えるのである。
わが国の医界にいつの時代からこの病名が用いだされたかについては,不勉強にも私はまだ調査の努力をはらつていないが,こんにちにいたつてもなお,内科の専門誌のEditorialにとりあげられるべきものなのかと,疑問をさえ覚えるのである。
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