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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻11号

2003年11月発行

今月の主題 水・電解質と輸液

疾患・病態での治療法

乳酸アシドーシスの診断と治療

著者: 鈴木洋通1

所属機関: 1埼玉医科大学腎臓内科

ページ範囲:P.1864 - P.1866

文献概要

ポイント

・乳酸アシドーシスは最も臨床でよくみる代謝性アシドーシスである.

・2つの型(type Aとtype B)がある.

・type Aは主に酸素の供給不足,すなわち,ショックや循環不全により引き起こされる.しかし,慢性肺疾患のときには比較的この型の乳酸アシドーシスは起こりにくい.治療は原病の治療が中心となる.重炭酸の使用に関しては決定的な証拠が得られていない.

・type Bはさまざまな疾患で起こる.これはtype Aと異なり,さまざまな代謝異常が関連してくることによる.臨床上重要なものは,肝疾患,糖尿病,ビタミンB1欠乏症,メチルアルコール中毒,悪性腫瘍などが挙げられる.治療は原病の治療が中心となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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