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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻11号

2003年11月発行

文献概要

今月の主題 水・電解質と輸液 疾患・病態での治療法

急性肝不全での輸液療法―脳浮腫・肝性脳症への対応

著者: 四枝英樹1 平方秀樹2

所属機関: 1九州大学医学部病態機能内科学 2九州大学医学部附属病院腎疾患治療部

ページ範囲:P.1881 - P.1887

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ポイント

・急性肝不全では,重篤な肝機能障害,脳浮腫,腎不全,消化管出血,血液凝固線溶異常を伴って多臓器不全を併発しやすい.

・全身的管理,特に水・電解質異常の是正がきわめて重要である.

・急性肝不全における水・電解質異常は,細胞外液量の増加と有効循環血漿量の減少が特徴であり,しばしば低Na血症と低K血症を呈する.

・輸液管理では,中心静脈の確保,Na制限,抗アルドステロン薬やループ利尿薬による水分排泄の促進,糖質中心のカロリー補給が原則となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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