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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻11号

2003年11月発行

文献概要

今月の主題 水・電解質と輸液 疾患・病態での治療法

急性下痢症での輸液

著者: 小林健二1

所属機関: 1東海大学医学部内科学系消化器内科

ページ範囲:P.1888 - P.1892

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ポイント

・コレラや毒素原性大腸菌(ETEC)の感染による下痢は分泌性下痢で,大量の下痢のため脱水に陥りやすい.このような患者への輸液は乳酸リンゲル液の投与が基本となるが,軽症から中等症の患者に対しては経口補液薬も有効である.

・旅行者下痢の原因菌として多いのはETECである.

・腸管出血性大腸菌(EHEC)感染の場合,抗生物質の投与により溶血性尿毒症症候群の発症率を高くすることが危惧されるため,同菌の感染を疑う場合,抗生物質の投与は推奨されない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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