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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻11号

2003年11月発行

カラーグラフ 手で診るリウマチ(11)

ステロイド紫斑(steroid purpura),先端巨大症(acromegaly)

著者: 上野征夫1

所属機関: 1寿生病院

ページ範囲:P.1954 - P.1955

文献概要

 副腎皮質ステロイドは,1948年に初めて関節リウマチに対して臨床応用され,その後非常に数多くの疾患に用いられるようになった.現在に至るまで,最も効果の強い抗炎症薬であることに変わりはない.しかし副腎皮質ステロイド治療には,さまざまな副作用がつきまとう.どうしても使用しなければならないときは,効果のある最小投与量を維持するよう心がける.

 一般に,プレドニゾロン量に換算して1日量7.5mgまでは生理的用量(physiological dose)と考えられ,したがって,せいぜい1日10mgまでの量なら,やっかいなステロイドの副作用は大幅に軽減できると期待される.しかし低用量でも,長期投与を行えば,いくつかの副作用発現の可能性は免れない.これらには,白内障,緑内障,糖尿病,骨粗鬆症があり,皮膚では痤瘡,多毛,紫斑,皮下溢血,萎縮,皮膚裂傷の発生などがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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