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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻11号

2003年11月発行

文献概要

新薬情報(34)

レフルノミド(アラバ®錠10mg,20mg,100mg)

著者: 越前宏俊1

所属機関: 1明治薬科大学薬物治療学

ページ範囲:P.1964 - P.1966

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適応■関節リウマチ

用法・用量■通常,成人にはレフルノミドとして1日1回100mg1錠の3日間経口投与から開始し,その後,4日目からは維持量として1日1回20mgを経口投与する(理由は薬物動態の記述を参照のこと).なお,症状,体重により維持量は適宜1日1回10mgに減量する.1日100mgの投与は,初期投与量としてのみ使用する.患者背景(例,体重50kg未満の非喫煙女性)によっては,通常投与量によってもレフルノミドの活性代謝体の血中濃度が高くなる可能性があるので注意が必要である.維持投与量は,肝障害〔ALT(GPT)として基準値の2倍以上,3倍以下〕が出現した場合には,10mgに減量する.それでもALTが基準値の3倍以上に上昇するか,10mgに減量してもALTが基準値の2~3倍の上昇が持続する場合には,レフルノミドを中止する.また,この薬物の効果は,投与開始後2週間から3カ月で発現するので,その間は継続投与をするのが望ましい.また,肝障害,血液障害は時に致命的となるので,リウマチの専門医がリスク・ベネフィットを十分勘案し,患者に説明のうえ使用するよう「警告」に明示されている.当面の間,本薬の投与症例については全例登録として,安全性を調査することが承認条件となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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