文献詳細
文献概要
column
Evidence,Style,Community standard
著者: 岡田唯男1
所属機関: 1亀田総合病院家庭医療科
ページ範囲:P.53 - P.53
文献購入ページに移動 generalistを目指す研修医が各専門科をローテートする際に出くわすジレンマがあります.generalistの指導医とローテート先の専門医の指導医の言うことや,診断,治療方針が違うために研修医はどちらを信じていいのか板挟みになってしまうのです.そのことは私が研修したアメリカでもよくありましたので,しばしば研修医に言っていることがあります.
「研修をするときは教わった内容が,evidenceなのか,styleなのかcommunity standardなのかよく考えること」.
evidenceについては言うまでもないでしょう,科学的な方法によって他の方法よりも効果があると証明された医療行為のことで,ここからそれる場合は指導医であっても診療方針を変更すべきであると考えますし,研修医はそれを見習うべきではありません(ローテーション中はある程度目をつぶらないといけないかもしれませんが,ローテーション終了次第すぐ忘れ去るべき).持続型以上の喘息治療におけるステロイド吸入薬などがこの例です.
「研修をするときは教わった内容が,evidenceなのか,styleなのかcommunity standardなのかよく考えること」.
evidenceについては言うまでもないでしょう,科学的な方法によって他の方法よりも効果があると証明された医療行為のことで,ここからそれる場合は指導医であっても診療方針を変更すべきであると考えますし,研修医はそれを見習うべきではありません(ローテーション中はある程度目をつぶらないといけないかもしれませんが,ローテーション終了次第すぐ忘れ去るべき).持続型以上の喘息治療におけるステロイド吸入薬などがこの例です.
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