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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻12号

2003年11月発行

文献概要

column

Evidence,Style,Community standard

著者: 岡田唯男1

所属機関: 1亀田総合病院家庭医療科

ページ範囲:P.53 - P.53

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 generalistを目指す研修医が各専門科をローテートする際に出くわすジレンマがあります.generalistの指導医とローテート先の専門医の指導医の言うことや,診断,治療方針が違うために研修医はどちらを信じていいのか板挟みになってしまうのです.そのことは私が研修したアメリカでもよくありましたので,しばしば研修医に言っていることがあります.

 「研修をするときは教わった内容が,evidenceなのか,styleなのかcommunity standardなのかよく考えること」.

 evidenceについては言うまでもないでしょう,科学的な方法によって他の方法よりも効果があると証明された医療行為のことで,ここからそれる場合は指導医であっても診療方針を変更すべきであると考えますし,研修医はそれを見習うべきではありません(ローテーション中はある程度目をつぶらないといけないかもしれませんが,ローテーション終了次第すぐ忘れ去るべき).持続型以上の喘息治療におけるステロイド吸入薬などがこの例です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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