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メタ・スキル―卒後臨床研修におけるもう一つの獲得目標
著者: 藤沼康樹12
所属機関: 1東京ほくと医療生活協同組合 2北部東京家庭医療学センター
ページ範囲:P.187 - P.187
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2004年度における新医師臨床研修制度は,2年間の比較的絞り込まれた教育・学習目標(learning outcomes)を持ち,各種評価をプログラム運営のキーとして設定したoutcome-based medical educationとして構想されているといっていいであろう.そういう点で,この制度がうまく運営されることは,日本の医学教育全体に大きな影響を与えることになると考えられる.
厚生労働省の設定した教育目標は,以下の2つである.
①医師としての人格の涵養
②基本的臨床能力の獲得
実際のところは,ほとんどの研修医も指導医も研修目標として,②に関してのみイメージしており,①はいわば「枕詞」「お題目」程度に捉えられていると思われる.しかし,「医師としての人格」を涵養するとはいったいどういうことを意味しているのであろうか.
2004年度における新医師臨床研修制度は,2年間の比較的絞り込まれた教育・学習目標(learning outcomes)を持ち,各種評価をプログラム運営のキーとして設定したoutcome-based medical educationとして構想されているといっていいであろう.そういう点で,この制度がうまく運営されることは,日本の医学教育全体に大きな影響を与えることになると考えられる.
厚生労働省の設定した教育目標は,以下の2つである.
①医師としての人格の涵養
②基本的臨床能力の獲得
実際のところは,ほとんどの研修医も指導医も研修目標として,②に関してのみイメージしており,①はいわば「枕詞」「お題目」程度に捉えられていると思われる.しかし,「医師としての人格」を涵養するとはいったいどういうことを意味しているのであろうか.
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