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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻12号

2003年11月発行

文献概要

column

研修医の心得

著者: 山本和巳1

所属機関: 1国民健康保険蘇陽病院内科

ページ範囲:P.529 - P.529

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 ローテート研修中は短期間に複数の病棟に出入りすることになります.研修科や病棟によってスタッフはもちろん,業務内容やスケジュール,働き勝手も全く違い,研修医は研修科が変わるたびに相当なストレスにさらされるのが実情です.ストレスに翻弄されて本来の研修が疎かになってしまうのでは困ります.そこで,そんなストレスフルなローテート研修を乗りきるための,私の独断によるポイントをご紹介します.

 まず,新しい科や病棟では,自分が見ている以上に周囲のスタッフから見られていることを意識しましょう.初めは研修医といえども,そこでは「異物」も同然です.そもそも短期間しかいない存在ですので「お客様」扱いです.変なことをすれば目立ちますし,何もしなければ全く相手にされません.初めから業務をスムースにこなせないのは仕方のないことですが,研修医としての立場や態度に常に留意することが大変重要です.具体的には,①いつも元気に明るく,②言語明瞭で意思明確に,③適当な相手,場所,タイミングを考え,④謙虚な気持ちで数多く質問し,⑤体を積極的に動かして貪欲に学び,⑥なにより,患者さんに親切で信頼される,などがポイントです.これだけできれば,まず周囲のスタッフから悪い印象はもたれないでしょう.医療はチームワークですから,スタッフとの良好な関係をいかに速やかに築けるかに研修の成否がかかっています.例えば,次のようなコツもあります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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