icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina40巻12号

2003年11月発行

文献概要

column

昔の教授回診は怖かった!

著者: 大西真1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院消化器内科

ページ範囲:P.116 - P.116

文献購入ページに移動
 筆者は昭和55(1980)年に卒業し,東京大学医学部附属病院第3内科で研修医生活を始めました.沖中内科以来の伝統が続いていた内科で,当時は糖尿病の大家の小坂樹徳教授が主宰されていました.

 それは厳しい回診で,前夜は徹夜で回診の準備をしたものです.病室の隣の医師勤務室で,医局の先生方に取り囲まれながら,教授と一対一で回診を受けねばならず,誰も手助けはしてくれません.温度板を見ながらの真剣勝負でした.先輩からは決して目をそらしてはいけないと忠告されていました.温度板で,患者さんの体温,脈拍,血圧,体重,食欲,睡眠,便通,尿量といった基本的な情報の推移を重視されました.食欲がないのはなぜか? 発熱があるのはなぜか? きちんと説明しなければなりません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?