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効果的なジャーナルクラブ
著者: 徳田安春1
所属機関: 1沖縄県立中部病院
ページ範囲:P.149 - P.149
文献購入ページに移動 全国各地の研修病院や大学病院の現場で,ジャーナルクラブという医学論文抄読会が行われているが,研修医への教育という観点からみて,効果的なジャーナルクラブのありかたとはどのようなものであろうか.当院総合内科においても,EBM的ジャーナルクラブを定期開催しているが,そのスタイルを紹介しながら,私見を述べたいと思う.
まず,EBMジャーナルクラブを,「いわゆるmethodの部分を批判的に読みこなす方法を身につける訓練の場」とした.従来の伝統的なジャーナルクラブというのは,最新の医学知識を吸収するために,introductionとresultそしてdiscussionの部分をよく読んで,methodはとばし読みをするということがよくみられていた.書かれた内容をそのまま無批判に鵜呑みにするというところである.しかしながら,新しいEBMジャーナルクラブはその逆をいくものである.真に科学的な論文の価値はどこにあるかというと,やはりmethodの部分であろう.すなわち一つの原著論文のmethodの部分を,EBMにおけるcritical appraisalの方法論を用いて,徹底的に分析し痛烈な批判を加えるというものである.
まず,EBMジャーナルクラブを,「いわゆるmethodの部分を批判的に読みこなす方法を身につける訓練の場」とした.従来の伝統的なジャーナルクラブというのは,最新の医学知識を吸収するために,introductionとresultそしてdiscussionの部分をよく読んで,methodはとばし読みをするということがよくみられていた.書かれた内容をそのまま無批判に鵜呑みにするというところである.しかしながら,新しいEBMジャーナルクラブはその逆をいくものである.真に科学的な論文の価値はどこにあるかというと,やはりmethodの部分であろう.すなわち一つの原著論文のmethodの部分を,EBMにおけるcritical appraisalの方法論を用いて,徹底的に分析し痛烈な批判を加えるというものである.
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