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文献概要
今月の主題 肺炎 院内肺炎
MRSA肺炎の診断と治療
著者: 青島正大1
所属機関: 1東京医科大学第1内科
ページ範囲:P.2055 - P.2057
文献購入ページに移動・喀痰から分離されるMRSAの多くは定着状態であり,感染症にまで至っていない.
・喀痰のグラム染色でブドウ球菌と多数の好中球,および貪食像を認め,培養にてMRSAが分離されればMRSAが起因微生物であると診断できる.
・MRSA肺炎の治療にはバンコマイシン,テイコプラニン,アルベカシンが用いられるがTDM(therapeutic drug monitoring:治療薬モニタリング)を必要とする.
・定着状態のMRSAは,抗MRSA薬による治療の対象ではない.
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