文献詳細
カラーグラフ 手で診るリウマチ(12)【最終回】
T細胞白血病(T cell leukemia),多中心性網状組織球症(multicentric reticulohistiocytosis)
著者: 上野征夫1
所属機関: 1寿生病院
ページ範囲:P.2134 - P.2135
文献概要
末梢血では,白血球数が24,200/mm3と増加,そのうち60%以上をリンパ球が占めている.赤沈は7mm/h.CRP,RFはともに陰性.膝関節穿刺液検査では,図2に示すように,花弁状の核をもつ異型リンパ球の滲出が多数認められた.末梢血リンパ球検査の結果,HTLV-1プロウイルスDNAのモノクローナルな組み込みが証明され,成人T細胞白血病の診断が確定された.
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