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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻13号

2003年12月発行

書評

臨床倫理学入門 フリーアクセス

著者: 服部健司1

所属機関: 1群馬大学医学哲学・医学倫理学

ページ範囲:P.2127 - P.2127

文献概要

 医療倫理学が大きな関心を集めるようになってきている.けれども医療倫理学が,いわば刺身のツマでなく,儀礼や訓示としてでもなく,医系教育機関でしっかりと教えられるようになってきたのは,ごくごく最近のことにすぎない.そこで多くのベテラン医療者は,医療倫理学を独学する必要に迫られている.かつて心電図やCT,エコーがそうであったように.

 今日,書店の棚には実にたくさんの医療倫理学書が並んでいる.それらの多くは,哲学・倫理学者の手になるものであって,知識や議論の蓄積を伝えることを主眼とした啓蒙教育書であるか,純粋に学問的研究を志向した専門書であるか,いずれかであるといってよい.著者の個人的な医療倫理観を開示しただけのものも散見される.そうしたなかで,本書の特性は明確である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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