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今月の主題 臓器感染と抗菌薬のえらび方 消化器系感染と抗菌薬のえらび方
H. pylori除菌法と耐性菌への対応
著者: 杉山敏郎1 加藤元嗣2 浅香正博1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科消化器病態内科学 2北海道大学大学院医学部附属病院光学医療診療部
ページ範囲:P.258 - P.261
文献購入ページに移動・H. pylori感染診断と治療が保険認可されている疾患は,胃潰瘍と十二指腸潰瘍である.
・認可されている除菌治療はPPI+CAM+AMPCの1週間投与で,除菌率は80~85%である.
・除菌失敗の最大要因はCAM耐性である.
・服薬コンプライアンスも除菌の成否には重要である.
・CAM耐性H. pyloriは増加傾向にある.
・CAM耐性菌をPPI+CAM+AMPC治療で再除菌しても,除菌率は50%以下である.
・初回除菌失敗症例のPPI+MNZ+AMPC3剤治療による除菌率は,約80%である.
・PPI+CAM+AMPC除菌治療で失敗した場合,除菌失敗要因を考慮し,薬剤感受性試験を実施した後,再除 菌法を選択する.
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