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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻2号

2003年02月発行

文献概要

今月の主題 臓器感染と抗菌薬のえらび方 消化器系感染と抗菌薬のえらび方

抗菌薬に起因した下痢の治療

著者: 佐々木雅也1 伊藤明彦1

所属機関: 1滋賀医科大学消化器内科

ページ範囲:P.262 - P.265

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ポイント

 ・抗菌薬投与後の下痢には,最も頻度の高い一過性下痢症と,抗菌薬起因性腸炎として出血性大腸炎・偽膜性大腸炎・MRSA腸炎がある.

 ・一過性下痢症と出血性大腸炎は,起因薬剤の中止のみで軽快することが多い.

 ・偽膜性大腸炎とMRSA腸炎は,起因薬剤を中止し,塩酸バンコマイシンの経口投与を行うが,重症例では厳重な全身管理を必要とする.

 ・抗菌薬起因性腸炎を予防するには,抗菌薬の投与量,投与期間を必要最低限とし,漫然とした投与を避けることが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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