文献詳細
文献概要
今月の主題 臓器感染と抗菌薬のえらび方 消化器系感染と抗菌薬のえらび方
抗菌薬に起因した下痢の治療
著者: 佐々木雅也1 伊藤明彦1
所属機関: 1滋賀医科大学消化器内科
ページ範囲:P.262 - P.265
文献購入ページに移動ポイント
・抗菌薬投与後の下痢には,最も頻度の高い一過性下痢症と,抗菌薬起因性腸炎として出血性大腸炎・偽膜性大腸炎・MRSA腸炎がある.
・一過性下痢症と出血性大腸炎は,起因薬剤の中止のみで軽快することが多い.
・偽膜性大腸炎とMRSA腸炎は,起因薬剤を中止し,塩酸バンコマイシンの経口投与を行うが,重症例では厳重な全身管理を必要とする.
・抗菌薬起因性腸炎を予防するには,抗菌薬の投与量,投与期間を必要最低限とし,漫然とした投与を避けることが重要である.
・抗菌薬投与後の下痢には,最も頻度の高い一過性下痢症と,抗菌薬起因性腸炎として出血性大腸炎・偽膜性大腸炎・MRSA腸炎がある.
・一過性下痢症と出血性大腸炎は,起因薬剤の中止のみで軽快することが多い.
・偽膜性大腸炎とMRSA腸炎は,起因薬剤を中止し,塩酸バンコマイシンの経口投与を行うが,重症例では厳重な全身管理を必要とする.
・抗菌薬起因性腸炎を予防するには,抗菌薬の投与量,投与期間を必要最低限とし,漫然とした投与を避けることが重要である.
掲載誌情報