medicina40巻4号

2003年04月発行

今月の主題 緊急時に画像診断を使いこなす

救急処置後の画像診断

胸腔ドレナージ

著者： 奈良理¹ 浅井康文¹

所属機関： ¹札幌医科大学高度救命救急センター

ページ範囲：P.596 - P.600

文献概要

ポイント

・緊急時の気胸や血胸(胸水)の仰臥位正面胸部単純X線写真の特徴を理解する．

・胸腔ドレナージ施行後は，直ちに胸部単純X線写真を撮影・読影し，チューブの位置と効果を診断する．

・ドレナージチューブが葉間に挿入されていることが推察できる三徴を理解する．

・緊張性気胸を疑った場合には，胸部単純X線撮影を待つことなく，胸腔穿刺もしくは胸腔ドレナージを施行する．