medicina40巻6号

2003年06月発行

演習・腹部救急の画像診断(12)

乗用車で電柱に衝突し下腹部を打撲した45歳男性

著者： 稲葉彰¹ 三沢尚弘¹ 葛西猛¹ 八代直文²

所属機関： ¹亀田総合病院救命救急センター ²亀田総合病院放射線科

ページ範囲：P.1047 - P.1053

文献概要

Case

症　例：45歳，男性．

主　訴：下腹部痛．

現病歴：飲酒後に乗用車を運転中，道路脇の電柱に衝突横転．ハンドルで下腹部を打撲し，救急外来を約3時間後に受診した．なお，受傷時に頭部打撲や意識消失はなかった．

理学所見：意識清明，バイタルサイン安定．腹部所見では臍部中心の広範囲に圧痛，筋性防御，反跳痛を認めた．図1，2に来院時の腹部CT像(画像表示：window 幅500HU，airが強調される設定)を提示する．