文献詳細
カラーグラフ 手で診るリウマチ(6)
文献概要
図1の手は,MCP関節(metacarpophalangeal joint)で屈曲し,PIP関節(proximal interphalangeal joint)で過伸展,DIP関節(distal interphalangeal joint)で屈曲している.いわゆるスワンネック変形である.これを見ると誰しもが関節リウマチを考える.しかし図2のX線写真を見ると,関節に著明な亜脱臼はあるものの,関節リウマチの骨破壊像がない.症例は,全身性エリテマトーデスのスワンネック変形である.
1869年,フランスのJaccoudは,リウマチ熱の再燃を繰り返す29歳の男性患者に,手指の尺側変形とスワンネック変形が残ったことを観察した.100年以上経った1975年,今度はイギリスのBywatersが,全身性エリテマトーデスでも同様の手指変形が起こることを観察し,これをJaccoud症候群と呼んで報告した.
1869年,フランスのJaccoudは,リウマチ熱の再燃を繰り返す29歳の男性患者に,手指の尺側変形とスワンネック変形が残ったことを観察した.100年以上経った1975年,今度はイギリスのBywatersが,全身性エリテマトーデスでも同様の手指変形が起こることを観察し,これをJaccoud症候群と呼んで報告した.
掲載誌情報