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文献詳細

雑誌文献

medicina40巻8号

2003年08月発行

文献概要

今月の主題 循環器薬の使い方 2003 循環器疾患の薬物治療の基本:Overview

高血圧および高血圧心臓病

著者: 松井芳夫1 島田和幸2

所属機関: 1町立美和病院内科 2自治医科大学内科学講座循環器内科部門

ページ範囲:P.1315 - P.1319

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ポイント

・高血圧の治療の目的は,単に血圧を下げるのみではなく,高血圧により引き起こされる標的臓器障害の予防または改善である.

・個々の患者の年齢,血圧レベル,心血管病リスク因子,合併する標的臓器障害を評価し,予後評価のためのリスクの層別化を行ったうえで,降圧目標値の設定や薬剤の選択を行う必要性がある.

・高血圧心臓病の臨床的出現形態の一つである左室肥大を早期に発見して,適切な降圧治療により退縮させることが,将来の心血管系イベントを抑制するうえで重要である.

・今後は,家庭血圧による早朝血圧の評価や24時間血圧測定計(ABPM)による血圧日内変動性を考慮した高血圧の病態把握と個別治療が,心血管系イベントの減少につながるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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