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今月の主題 消化器疾患のエビデンスとエキスパート・オピニオン 腸疾患
Crohn病の病態と治療
著者: 松本誉之1 押谷伸英1 中村志郎1
所属機関: 1大阪市立大学大学院消化器器官制御内科学
ページ範囲:P.1534 - P.1537
文献購入ページに移動・Crohn病の難治例,特に外瘻例や栄養療法の有効性が確実でない大腸病変例では抗TNF-α抗体が有効である.
・抗TNF-α抗体による治療の後,維持療法を併用しないと再発率が高い.
・維持療法としては,一定量以上(少なくとも1,200kcal/day,可能なら30kcal/kg/day以上)の栄養療法が有効だが,QOL上の問題を伴うことがあり,その場合には間欠的投与も良い.
・維持療法としての免疫抑制剤などは,欧米でのエビデンスがあるが,本邦では保険適用外であるなどさらに検討を要する.
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