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今月の主題 消化器疾患のエビデンスとエキスパート・オピニオン 肝疾患
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の診断と治療
著者: 西原利治1 小野正文1 大西三朗1
所属機関: 1高知医科大学第一内科
ページ範囲:P.1548 - P.1549
文献購入ページに移動・非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は1998年に疾患概念が確立された新しい疾患で,肥満・高脂血症・糖尿病などを合併しやすく,生活習慣病の側面を有する.
・診断には肝臓の組織学的検索が必須で,高度の脂肪肝を背景に,風船様肝細胞やMallory体をしばしば伴い,特徴的な線維化像や炎症細胞浸潤が認められる.
・NASHはしばしば肝硬変をきたし,肝細胞癌の発生母地となるので,脂肪肝を良性の疾患として看過してはいけない.
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