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今月の主題 消化器疾患のエビデンスとエキスパート・オピニオン 肝疾患
肝膿瘍の治療選択―どのような症例で穿刺およびドレナージ治療が適応となるか?
著者: 六倉俊哉1
所属機関: 1茅ヶ崎徳州会総合病院消化器科
ページ範囲:P.1571 - P.1573
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・肝膿瘍の治療は抗生物質の投与と経皮的ドレナージが基本である.
・30mm以上のものに関しては単発,多発を問わずドレナージを施行するべきである.
・小さなものに関しては抗生物質の投与のみ,あるいは穿刺排膿による治療でも有効である.
・敗血症,多臓器不全を合併しているものの予後はきわめて不良であり,躊躇することなく速やかにドレナージを行うべきである.
・胆管炎など原疾患に対する治療も併せて行わなければならず,PTCDないしERCPに関連した技術が診断ならびに治療において非常に重要である.
・アメーバ性肝膿瘍はメトロニダゾールの内服のみでも有効であるが,鑑別困難なときや複合感染もあるのでドレナージを躊躇するべきではない.
・悪性腫瘍との鑑別が困難な場合や排膿がみられない場合には,穿刺時に吸引細胞診を施行する.
・出血,腹膜炎,チューブの事故抜去など合併症については十分に留意する必要がある.
・肝膿瘍の治療は抗生物質の投与と経皮的ドレナージが基本である.
・30mm以上のものに関しては単発,多発を問わずドレナージを施行するべきである.
・小さなものに関しては抗生物質の投与のみ,あるいは穿刺排膿による治療でも有効である.
・敗血症,多臓器不全を合併しているものの予後はきわめて不良であり,躊躇することなく速やかにドレナージを行うべきである.
・胆管炎など原疾患に対する治療も併せて行わなければならず,PTCDないしERCPに関連した技術が診断ならびに治療において非常に重要である.
・アメーバ性肝膿瘍はメトロニダゾールの内服のみでも有効であるが,鑑別困難なときや複合感染もあるのでドレナージを躊躇するべきではない.
・悪性腫瘍との鑑別が困難な場合や排膿がみられない場合には,穿刺時に吸引細胞診を施行する.
・出血,腹膜炎,チューブの事故抜去など合併症については十分に留意する必要がある.
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