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新薬情報(32)
ミカファンギンナトリウム(ファンガード®点滴用50mg,77mg)
著者: 越前宏俊1
所属機関: 1明治薬科大学薬物治療学
ページ範囲:P.1620 - P.1621
文献購入ページに移動適応■アスペルギルス属およびカンジダ属による,深部真菌感染症のうち真菌血症,呼吸器真菌症,消化管真菌症.
用法・用量■成人のアスペルギルス症には,通常ミカファンギンナトリウムとして50~150mg(力価)を,1日1回点滴静注する.重症または難治性の場合には1日量300mgを上限として増量可能である.成人のカンジダ症に対しては,通常ミカファンギンナトリウムとして50mg(力価)を,1日1回点滴静注する.重症または難治性の場合には1日量300mgを上限として増量可能である.体重が50kg以下の患者では,体重当たりの投与量が6mg/kgを上限とする.点滴に際しては,注射用蒸留水は溶液が低張となるため使用は不可であり,生理食塩水,5%ブドウ糖注射液,電解質補液に溶解し(等張となる),一回投与量75mg以下では30分以上,75mgを超える場合は1時間以上かけて点滴投与する.この薬物は溶解時に泡立ちやすく,消泡しにくいのでバイアルを強く振盪しないよう注意する.また,光により徐々に分解するので,調整後使用までに時間がある場合には,点滴ボトルを遮光するべきである.また,バンコマイシン,アルベカシン,ゲンタマイシン,トブラマイシン,ジベカシンなどと混合すると濁りを生じ,アンピシリン,ST合剤,アシクロビルなどと混合すると力価が低下するので,他の薬物と点滴ボトルで混合する場合には,添付文書にて配合禁忌を確認するべきである.
用法・用量■成人のアスペルギルス症には,通常ミカファンギンナトリウムとして50~150mg(力価)を,1日1回点滴静注する.重症または難治性の場合には1日量300mgを上限として増量可能である.成人のカンジダ症に対しては,通常ミカファンギンナトリウムとして50mg(力価)を,1日1回点滴静注する.重症または難治性の場合には1日量300mgを上限として増量可能である.体重が50kg以下の患者では,体重当たりの投与量が6mg/kgを上限とする.点滴に際しては,注射用蒸留水は溶液が低張となるため使用は不可であり,生理食塩水,5%ブドウ糖注射液,電解質補液に溶解し(等張となる),一回投与量75mg以下では30分以上,75mgを超える場合は1時間以上かけて点滴投与する.この薬物は溶解時に泡立ちやすく,消泡しにくいのでバイアルを強く振盪しないよう注意する.また,光により徐々に分解するので,調整後使用までに時間がある場合には,点滴ボトルを遮光するべきである.また,バンコマイシン,アルベカシン,ゲンタマイシン,トブラマイシン,ジベカシンなどと混合すると濁りを生じ,アンピシリン,ST合剤,アシクロビルなどと混合すると力価が低下するので,他の薬物と点滴ボトルで混合する場合には,添付文書にて配合禁忌を確認するべきである.
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