icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina41巻1号

2004年01月発行

文献概要

今月の主題 高血圧診療のエビデンスと個別的治療―主治医の役割とジレンマ Controversy 大多数の高血圧患者に食塩7g以下を指導すべきか?

肯定的立場から

著者: 河野雄平1

所属機関: 1国立循環器病センター高血圧腎臓内科

ページ範囲:P.106 - P.107

文献購入ページに移動
食塩制限は,高血圧治療における生活習慣改善の1つとして広く推奨されている.その目安は,欧米のガイドラインでは1日6g未満と厳しく,日本では7g以下とやや緩い1).ここでは,高血圧治療における食塩制限の必要性を肯定的立場から論じていきたい.

食塩は高血圧に強く関連する

 食塩摂取は高血圧に密接に関係しており,多くの疫学研究において食塩摂取量と血圧値や高血圧との間に正相関が示されている2).食塩摂取がきわめて少ない地域では,高血圧はほとんどない.食塩摂取により血圧が上昇することは明らかであり,血圧の食塩感受性は高血圧者が正常血圧者より大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?