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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻1号

2004年01月発行

文献概要

今月の主題 高血圧診療のエビデンスと個別的治療―主治医の役割とジレンマ Controversy 大多数の高血圧患者に食塩7g以下を指導すべきか?

エビデンス・実行可能性・費用対効果からみて否定的

著者: 齊藤郁夫1

所属機関: 1慶應義塾大学保健管理センター

ページ範囲:P.107 - P.108

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高血圧を治療する目的は脳卒中,心筋梗塞,心不全などの合併症の予防である.4~5年にわたる降圧薬治療により,合併症が予防されることは明らかであり,推奨することには何の問題もない.本稿では,減塩食のエビデンス,実行可能性,費用対効果について述べる.

合併症の予防について減塩食のエビデンスはあるか
 
 個人により降圧にばらつきはあるものの,13~60カ月の研究では,減塩食により収縮期血圧で,1.1mmHg,拡張期血圧で0.6mmHgの降圧がみられている.しかし,合併症の予防効果については,報告されていない1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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