文献詳細
文献概要
今月の主題 高血圧診療のエビデンスと個別的治療―主治医の役割とジレンマ Controversy 大多数の高血圧患者に食塩7g以下を指導すべきか?
エビデンス・実行可能性・費用対効果からみて否定的
著者: 齊藤郁夫1
所属機関: 1慶應義塾大学保健管理センター
ページ範囲:P.107 - P.108
文献購入ページに移動高血圧を治療する目的は脳卒中,心筋梗塞,心不全などの合併症の予防である.4~5年にわたる降圧薬治療により,合併症が予防されることは明らかであり,推奨することには何の問題もない.本稿では,減塩食のエビデンス,実行可能性,費用対効果について述べる.
合併症の予防について減塩食のエビデンスはあるか
個人により降圧にばらつきはあるものの,13~60カ月の研究では,減塩食により収縮期血圧で,1.1mmHg,拡張期血圧で0.6mmHgの降圧がみられている.しかし,合併症の予防効果については,報告されていない1).
合併症の予防について減塩食のエビデンスはあるか
個人により降圧にばらつきはあるものの,13~60カ月の研究では,減塩食により収縮期血圧で,1.1mmHg,拡張期血圧で0.6mmHgの降圧がみられている.しかし,合併症の予防効果については,報告されていない1).
掲載誌情報