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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻1号

2004年01月発行

文献概要

今月の主題 高血圧診療のエビデンスと個別的治療―主治医の役割とジレンマ Controversy 糖尿病合併高血圧患者にCa拮抗薬の第1選択は適切か?

否定的立場から

著者: 相馬正義1

所属機関: 1日本大学医学部内科学講座内科2部門

ページ範囲:P.123 - P.124

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降圧療法の基本は,降圧そのものが臓器障害防止に最も重要であることにより,目標血圧達成に向けて積極的に治療することである.降圧薬の違いによるイベント抑制率の差は大きくないが,それぞれ特徴がある.糖尿病合併高血圧症の治療には,ACE阻害薬またはARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)が第1選択薬として望ましい.

 Ca拮抗薬は明らかな合併症のない一般の高血圧患者については,他の薬剤に比べ脳卒中予防に優れていることから,特に脳卒中罹患率の高い本邦においては,第1選択薬として有用である.しかし,糖尿病合併の高血圧患者の治療に最初に用いる薬剤としてはエビデンスが不足している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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