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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻1号

2004年01月発行

文献概要

今月の主題 高血圧診療のエビデンスと個別的治療―主治医の役割とジレンマ Controversy すべての高血圧患者に二次性高血圧の鑑別精査をすべきか?

肯定的立場から

著者: 齋藤淳1 大村昌夫2 西川哲男1

所属機関: 1横浜労災病院内分泌代謝内科 2社会保険中央総合病院内科糖尿病内分泌科

ページ範囲:P.125 - P.127

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高血圧は最も頻度の高い疾患の1つであり,その結果生じる心血管合併症は,医療経済学的だけでなく社会的にも大きな問題である.特に高齢化が進むわが国では,患者数3,000万人とも推計され,多数の人が生活習慣の改善・種々のリスクファクターの管理・薬物治療が必要となっている.その大半を占める本態性高血圧は,種々の因子が関与する原因不明のものであるが,その診断に際して除外するべき二次性高血圧は,原因疾患の的確な診断と治療により治癒の期待できる高血圧としても知られ,これらを適切に診断して,治癒ないし改善させることは,心血管合併症のリスク軽減に大きく寄与する.したがって積極的にこれら二次性高血圧をスクリーニングし,診断・治療に結びつける立場から述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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