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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻1号

2004年01月発行

文献概要

カラーグラフ 足で診る糖尿病(新連載)

爪の異常

著者: 新城孝道1

所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター

ページ範囲:P.156 - P.157

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爪は身体の一部であるが,立位,歩行,その他の日常生活で,内的および外的な影響を受ける.さらに糖尿病が背景にあると,爪に対して種々の影響が及ぶ.糖尿病患者の足病変のなかで,爪に関しては常に注意が必要である.

 「爪の変形・肥厚」(図1~3):履物による爪の変形.爪の先端が靴に接触すると,適応として下方へ変形し,底屈方向に変形することが多い.また外反扁平足やX脚例では,母趾の外反で爪もともに外側へ変形する.第5足趾は足趾のなかでも最も履物の影響を受けやすく,変形しやすい.内反小趾の程度が高度であると内側へ扁平化する.通常,爪は緩やかなアーチ状を呈するが,左右の爪の脇よりの圧迫で弓状に変形することが多い.爪を見ることで歩行状態,履物と足との関係が理解できる.爪は台所や作業場での落下物での外傷を受けやすい.外傷後の爪の変形はその後継続することが多い.爪の陥入に対し,金属ワイヤや形状記憶合金などでの矯正がなされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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