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演習・小児外来
〔Case7〕乳児湿疹が増悪したとのことで来院した4カ月男児
著者: 横山宏和1 高見澤勝1 岩田力1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院小児科
ページ範囲:P.1754 - P.1758
文献購入ページに移動主 訴:湿疹.
家族歴・既往歴:父・母ともに小児期には気管支喘息として加療されていた.
現病歴:妊娠中・出生時には特に問題なかった.生後1カ月ごろより,顔面・間擦部などに湿疹が出現し,近医小児科にて乳児湿疹として非ステロイド系抗炎症外用薬を処方されていた.皮膚所見は次第に悪化し,発赤は強く,湿潤化し滲出液も認め,びらんも認めるようになった.2カ月以上経過するも改善傾向は全くなく,むしろ悪化し,かつ数日間で急激に増悪したとのことで,当科アレルギー外来を受診された.
身体所見: 初診時の皮膚所見を図1に示す.顔面・頸部・四肢屈曲部などに滲出液を伴う湿潤性紅斑局面を認め,紅斑上に水疱が存在し,破れてびらん・痂皮化を認めている.採血データは,WBC 23,800/μl(好酸球 8,330/μl),CRP1.9mg/dl,IgE 1,402U/mlであった.また,皮膚滲出液の培養では多量の黄色ブドウ球菌を認めた.
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