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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻11号

2004年11月発行

文献概要

今月の主題 慢性心不全を最近の知見から整理する―病態生理から治療まで 心不全の病態を理解するための基礎知識

交感神経受容体からのシグナル伝達の変化

著者: 吉川勉1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科学呼吸循環

ページ範囲:P.1794 - P.1796

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ポイント

 慢性心不全に陥った心筋では,交感神経β受容体シグナル伝達はさまざまな段階で障害されており,交感神経刺激に反応しにくい状態になっている.

 レニン・アンジオテンシン系は細胞内クロストークを介して,交感神経シグナリングと連携している.

 拡張型心筋症患者の約4割がβ1アドレナリン受容体に対する自己抗体を有する.

 βアドレナリン受容体の遺伝子多型は,心不全の病態,生命予後,薬物の反応と密に関係する.

 交感神経系,特にβ1アドレナリン受容体は心肥大やアポトーシス誘導に関与することが明らかとなってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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