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今月の主題 慢性心不全を最近の知見から整理する―病態生理から治療まで 心不全の診断法
BNPをどのように利用するか
著者: 蔦本尚慶1 堀江稔1
所属機関: 1滋賀医科大学呼吸循環器内科
ページ範囲:P.1832 - P.1835
文献購入ページに移動心不全の病態生理において神経体液因子が重要である,なかでもBNPは臨床的指標(診断,重症度,治療効果判定,予後推測因子)として非常に有用である.
BNPは心不全診断(収縮機能低下,拡張機能低下)の生化学的指標として有用である可能性があるが,年齢,性別,腎機能なども考慮して判断する必要がある.
BNPは,左室拡張末期圧と最も相関が強いが,ノルエピネフリン,エンドセリンなどの影響によりさらに上昇する.
最近わが国でも可能になったBNP迅速測定系は,シオノリアBNP濃度と良好に相関し有用である.
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