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文献詳細

雑誌文献

medicina41巻11号

2004年11月発行

文献概要

今月の主題 慢性心不全を最近の知見から整理する―病態生理から治療まで 心不全治療に関する具体的対処法 〈病態に即した治療と管理〉

虚血性心不全

著者: 小川崇之1 望月正武1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学循環器内科

ページ範囲:P.1883 - P.1889

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ポイント

 心筋梗塞後にみられる広範囲な心筋細胞の虚血壊死による左室拡大,非梗塞領域も含めた左室収縮力の低下を左室リモデリングという.

 重度あるいは慢性的な心筋虚血の残存によるスタンニング(気絶心筋),ハイバーネーション(冬眠心筋)も虚血性心不全の一因である.

 虚血性心不全の治療として左室リモデリングの抑制,心筋虚血・ハイバーネーションの解除は重要な治療戦略である.

 虚血性心不全において,ACE阻害薬・β遮断薬・アルドステロン拮抗薬はその有効性が確立されている.

 虚血性心疾患の再発予防も重要であり,今後,血行再建術・ARB・スタチンなど有望な治療の検討が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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