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特集 臨床医必携 単純X線写真の読み方・使い方 総論
はじめに
著者: 黒崎喜久1
所属機関: 1順天堂大学医学部放射線科
ページ範囲:P.6 - P.7
文献購入ページに移動特殊な医療機関を除けば,普段実施されている画像診断検査のなかで圧倒的に多いのは依然として単純X線写真である.このように日常臨床に定着している単純X線写真が正しく活用されているかというと,疑問もある.検査伝票を書けば,予約なしで直ちに施行される簡便かつ安価な検査であるので,「単純X線写真で何が見たいのか?」という明確な目的を確認せずに,習慣的に単純X線写真のオーダーが行われていないか? 撮影された単純X線写真を丹念に読影して,その所見を誰が見てもわかるように診療録に記録しているか? 単純X線写真の結果が次に行うべき画像検査の選択や治療方針の決定などに適切に反映されているか? 読者には是非これらの点を一度チェックしてほしい.
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